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車検と自動車税
気づけば，今月で駐在2年が経過しました．ということは，フラットの契約更新，自動車点検(MOTと言います)，自動車税，自動車保険，TVライセンスの，もろもろの出費が重なる月です．日本だと車検と同時に自動車税の納税まで業者やディーラーがやってくれるのですが，UKは自分でやらなければなりません．なので，更新日を超過しないよう段取りをする必要があります．今回，MOTを１回でパスすることができなかったために，税金の支払いはぎりぎり間に合いました．UKは万事適当な割に，罰金だけはきっちり取ろうとするので．．．本当，この国の嫌なところです．
ただ，パンデミックを配慮して，緩和措置は取られているようです．ただし当然手続きは必要です．役所に行かず，オンラインで済ませることができるのはよいです．日本は，この面ではとても遅れていて，それをいま大急ぎで対応しようとしているわけです．なんか，うまくいく気がしないなあ．昨年は，自動車税は自分で支払い手続きをした記憶があるのですが，今年はDirectDebit登録してあれば，MOT番号が上がってきた時点で，自動引き落としするとのこと．実際，メールで領収書が送られてきたところです．今までなんだったの？と思います．
Flat Battery?
車と言えば，1-HOP先のコロナ感染者が出たために，オフィスは1週間クローズされましたが，その間に，うっかり車をバッテリー切れにしてしまいました．AA(JAFみたいな業者)が来て直してくれましたが，バッテリー切れは Flat Battery と言うことを学びました．Out of charge だ，と言ったら Flat Battery か？と言われたんです．Flat Tire との絡みなんでしょうか．それとも Flat には「出し切ってしまう」みたいなニュアンスがあるということなのかな．ちなみに，感染者は無事回復しました．入院したし，年齢や健康状態を考えるとちょっと心配でしたが何よりです．
契約更新時には，家賃の値上がりが普通なのです．今，不動産価格はだいぶ下がっているようですが，継続の場合は関係ないようです．大した金額じゃないのにもめたくないので，昨年並みの賃上げをのむことにしました．法外なものではないし，私自身の負担にはならないわけだし(会社の負担になります)．
ダイソン掃除機
10月中旬で，日本人上司が帰任しました．ダイソン掃除機を私に託して(写真)．同時に，別の駐在員も健康面の不調が原因で駐在期間を短縮して帰任しました．今，ヨーロッパはいろいろな国で2度目のロックダウンが始まっており，UKはまだとはいえ新規感染者2万人越えの日が続き，警戒レベルも引き上げられました．出国できなくなる前に，ぎりぎり帰任が間に合った，ということになるのかもしれません．会社からは，業務外一時帰国制度の運用停止継続と，私的渡航の自粛要請という，お役所的かつ上から目線な通達が来ました．こちらの状況などお構いなしか．ほかの駐在員がきっと抗議しているでしょうから，私は様子見するつもりです．ただ，これで年内に日本に帰れる可能性はほぼないのでしょう．すると，ほぼ丸一年，ずっとロンドンにとどまっていることになります．
任期残り1年
私自身の任期もあと1年切ったわけですから，予定通り帰任するなら，後任を探すとか，そろそろ先のことを考えなければならないようです．けれど，この状況でUKに赴任したいと思う人がどれぐらいいるでしょう？残るにしろ戻るにしろ，自分はどうしたいか考えるのが先です．とはいえ，この手の問題に正解はないので，そんなもん，成り行き次第(あるいは条件次第)だ，というふうに思います．少なくとも今は．それから，現地のメンバーの信頼や期待はできるだけ裏切らないようにしたいなと．
10月最終日曜日の深夜，夏時間から冬時間へ変更になりました．FitBit がだまされちゃって，私はこの日，夜中に1時間起きていたことになっていますw．このあとの季節は，夕方になるともう真っ暗です．一方，午前中にやっていた日本とのオンライン会議は，日本時間を維持した場合(大体そうなる)，英国時間は1時間早くなるので，寒いけど朝型生活で頑張ることになります．精神的に低調な日々が続きそうです．だからクリスマスが盛り上がるんだよなあ，と納得してしまいます．
追悼 EVH
Eddie Van Halen ががんで亡くなりました．YouTubeでも追悼メッセージやら，昔の音源やらがアップされていて，それらを結構視聴しました．野村義男が語ってましたが，私も Sammy Hager 時代の Van Halen が一番好きです．ギターも Franken でも Wolfgang でもない，レスポールでもソリッドでもない，この時期の Eddie モデルが最高だと思います．見た目もすごく美しい．1991年の Dallas Free Show のビデオや，最も古いと言われる1974年の音源なども，探せば出てくるはずです．これらはおすすめ．
ゼガルキン多項式
昨日は AAAI 2021 の査読を締切ぎりぎりに片づけました．残念ながら，2つとも Reject とさせていただきました．どちらも面白い点はあるのですが，一つ目は仮説の検証があまくて，二つ目は検証はしっかりやっているのだけど，結果が出ていないためです．もうちょっと深堀していけば，いい結果になりそうだと思いました．どちらもソースコードを添付していました．最近はこれがスタンダードなんでしょう．ソースコードを眺めたところ，ゼガルキン多項式 (Zhegalkin Polynomial) を扱うライブラリを使っていることがわかりました．これ自体は論文の本論とは無関係で，単にツールとして使っているだけです．ググりました．こんな変態な標準形をどうやって着想したのだろう．だから数学者は怖い．1927年に考えられたようです．ブール代数が19世紀中ごろに考えられ始めたそうですから，今からだいぶ昔のこととはいえ，やっぱりそんなに自明な発想ではないのかも．
