晴”乗”雨読 - Sunny Rides, Rainy Reads

ロンドン駐在経験のある50代ライダー。心を入れ替えて晴”乗”雨読!

August 2019

7月のpostを再読すると、忙しい忙しいと、ブツブツ言っているなあ。8月はこんな感じでした。一言でいうと、出費が多い…

  • プールはじめました
  • 散髪
  • 国際会議投稿
  • ハンドルが切れない!
  • 海岸へドライブ
  • 今度は洗濯機が故障
  • バスレーン
  • 夏休み計画

今回,テキストがやたら長いので,先に海岸ドライブの写真を載せます.仕事のことを少しだけメモっておくと、ライフスタイルの変化を機にMariaはスペインへ移動しました。

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左から,駐車場付近からの風景,もうちょっと近づいたところ,1番東の丘のてっぺんから2~7番目の丘を望む,seafordで昼ごはん.

プールはじめました

ロンドンでも夏は暑い。会社も自宅もエアコンなしでは体温が下がらないので、フラットについているプールを使ってみました。ポーターにひとこと言ってね、と入口付近のパネルに書かれているので、「今使っていい?」と聞いたら、「プールはあなたのためにあるんだよ、もちろん!」とのこと。別に、断らなくても良いらしい。こりゃ快適!

散髪

10月初旬の出張は上司の内諾が得られました。結局、英国連続滞在(というか日本連続不在)の期間は5ヶ月ですが、その間、散髪なしというのは難しそう。やっぱり日系が安心、どこにしようか、下見をしたり逡巡したりしながら3週間。Yoshiは1000円カットっぽくて、駐在員らしき日本人が店の外の椅子で順番待ちしていて、ちょっと敬遠。ESTAは、女性のオーナー兼理容師のマリさんの記事をwebで見つけて、人柄も良さそうで安心な感じだったのだけど、残念ながら閉店したみたい。あと1件、家から最も近い店も、別な店に変わっていた。結局、2番めに家から近いSachiという店に行ってみる。webで予約できて便利だったし。

ここも日本人女性が経営。担当してくれたのはワーキングホリデーで2年の予定で滞在中という20代女子。ワーキングホリデーって、聞いたことはあっても何も知らなかったので、色々お聞きしました。単に、決まった期間滞在して良いことと、その間働いて良いこと以外はなにもない制度で、それでもなかなか当たらないのだそう。彼女は1回目であたったのでラッキーだと言っていました。

話をしているうちに、彼女の勝手な好みで髪型決められてしまいました.こらこら,私はお客であなたの何かではないんです.まあ仕方ない.また日本で散髪できないこともあると思うのでお世話になるかも。

国際会議投稿

 先月の予告通りです.だいたい論文を書くときは,最初に1)特許アイディア資料を作ることが多いです.それから2)実験をやって,3)論文化する.今回はUKとスペインから各1名,全員で3人で共著,同時に2本書くという体制でした.うち1本は,私はほとんど関与していない,というか関与したくない,けどアイディアを出したから共著者のひとり.もう1本は筆頭.英文校正はやってもらえたり,あわよくばイントロや関連研究のところは,分担してくれないかなあと少し期待していました.

結局,前述の期待は甘えであって,研究って最後は一人でやり切るものなので,全文書ききることになりました.やっぱり,英語がどうこうという前に,ストーリーを作りながらの突貫工事には,横から入る余地はないんだってことが分かりました.でも,私にはできない表現など補ってくれたりして,実際助かりました.実験の土台のプログラムも作ってくれましたし.実験も,ストーリーを作りながらなので,ある程度から先は自分でやり切らなければだめなんですけど,それでもとても助かった.

一応,発表部分は閉じた形に仕上げたと思うのだけど,本当だったら,あと4か月かけていい内容です.つまり,まだまだダメな段階で投稿しているということであって,rejectやむなしといったところでしょうか.本当だったら,workshopぐらいで感触をつかむぐらいでちょうどいい状態.まだ若い会議だけど注目されている分野なので,確率は五分五分としか言いようがありません.

LaTeXって,締め切りと時間の勝負をしているときに,急にコンパイルが通らなくなったりしませんか?意味不明なエラーメッセージが出てくるので,すごく焦ってしまいます.今回も〆切12時間前にそういうことになって,平静を保つのに苦心しました.LaTeXあるある,ですね.今回の原因は,図表の詰め込みすぎでoverfullが原因でした.これが警告ではなくてエラーになった経験はなかったので意味が不明でした.

ハンドルが切れない!

国際会議への論文投稿締切も近く、宴もたけなわなある日、帰宅しようと車を出したところ、ハンドルが切れないことが判明。疲労もここまで来たか、何か操作を間違えたか、と思ったのですが、どう考えてもハンドルが動かないのはおかしい。前後にしか進めないのでは帰宅できないので、とりあえずバスと電車で帰宅。

翌日、もう一度チャレンジしたが結果は同じです。同僚のSunilが通りかかって、どうしたんだというから事情を説明したら、break downサービスに加入しているなら、今をおいて利用する機会はないとのこと。AA(JAFみたいなもの)に加入しているので、電話できてもらったところ、エンジンの周辺に張られているベルトが脱落してました!これじゃ、動くわけ無いじゃん!もう、これを見せられたときの衝撃といったらありませんでした。駐車場だったからよかったですが,走行中だったらと思うと「殺す気かっ!」どころの話じゃありません.動揺で写真を取るのも忘れました。あとで調べたのですが、P-Veltというコレは、パワステと関係があるやつでした。行きつけ(もう、本当に行きつけ。よくランプが切れてしまうので)の工場を予約し、サービスのお兄さんがレッカーを呼んで、あとは安心して仕事に復帰。

午後、工場に状況を尋ねたところ、数日で修理できるというので一安心でしたが、ベルトが落ちたのは、テンショナーという部品が折れたからだとのこと。ハンドルいっぱいに切ると、すごい音がしていたことと関係あったのかもしれません.いつも修理を担当してくださるエンジニアの方も,走行中に同じ経験をしたとのこと.停車中だとハンドルきれないのですが,走行中なら,滅茶滅茶重いけどハンドルが切れるそうです.何しろ,レッカー以外に手はないのだそう.でもね,本音を言えば,MOT(車検)の時にちゃんとチェックしてもらいたいなあ.こっちのMOTは日本の車検ほどちゃんとやっていない気がする.安いしなあ.なお,修理費は270ポンド程度でした.半分以上が工賃ですが、普通だと思います。

今度は洗濯機が故障

国際会議投稿に専念するため、部屋の掃除など生活面が荒れていたところを解消しようと洗濯機を回そうとしたところ、タッチパネル式のスタートボタンだけが反応しません。何度か条件を変えて試しましたが、だめです。仕方なく大家さんへメール。また反応ないんだろうな、と思っていたら...予想を裏切りません。「今休暇中だから戻ったらやるね」と一度返事があったあと、戻ってきているはずの時期を過ぎても音沙汰なし。

3日間毎日メールしても返事なし。不動産屋さんに助けを求めようと思っていたところ、賃貸契約継続交渉の件で,不動産屋さんから先に連絡がありました.大家さんは50ポンド増を要求していると...。まじかよ、テナントのメールは無視して、値上げだけは言うのかよ、と。それとこれとは別だし,事前にそんなものだと聞いていたのでいいんですけど....ちょうど良いタイミングなので、「50ポンド増は承知。ついでだけど洗濯機の故障に対応してくれないので、なんとかしていただけないでしょうか?」と伝える。即座に大家さんから返信あり。これは、前回の食洗機のリプレイスのときと同じパターン。大家さんは、今回は不動産屋さんに対応を委託した模様。自分でできないなら管理業務は全部不動産屋さんに委託してほしいぞ。でも,コチラの懐は傷まないのはラッキー。週明けに修理の見積もり業者が来るとのこと。不在でも大丈夫なので楽ちん。

とはいえ、当面洗濯はしなくちゃいけない。ポーターに聞いてもコインランドリーがどこかはわからないというので、自分で探す。車でないといけない距離。自分で場所を決めて路上駐車するのは初めて。罰金王国イギリスなのでドキドキ。しかもこの週末は夏のbank holidayで、標識により扱いが様々。特にbank holidayだからどうだという記載のない駐車スペースに1時間停めて、コインランドリーで洗濯。洗剤って持ち込むんでしたね。日本でも。20年ぶりのコインランドリーなので忘れてました。近くの雑貨店で洗剤を調達。業務用なので短時間でよく洗えてるように思いました。

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コインランドリーの業務用はパワフル.スペースが余ったので,自炊の塩サバと,とうとう手を出してしまった日清ラ王.パブの食事は不味くもないがそこまでおいしくもない.

海岸へドライブ

国際会議投稿ができたので、その週末はbank holidayの三連休だし,いつもと違うことをしてみる気になりました。初めて仕事以外でロンドンの外へドライブ。Seven Sistersという石灰岩の切り断った崖を持つ7つの陸がある海岸へ。片道で2時間以上かかりました。駐車場の周りに土産物とか、全然ないんですね。先週まで気温が低かったのだけど、この日は30度超え。そんな中、一番東の丘のてっぺんまで往復90分ぐらいのトレッキング。丘は結構な勾配でした。景色は素晴らしく良かったですが、所詮風景だから、といえばそのとおり。Seafordという町にあります。ここは別荘っぽい住宅が並んでいました。特に名物でもなんでも無い昼ごはんを食べて夕方帰宅。調べた店と違う店に間違って入ってしまったのだけど、看板娘が可愛らしい美人だったから良いです。良い気晴らしになりました。

後で思ったのですが,最近フランスからボートに乗って不法入国をする人が増えています.あまり海岸に行かないほうがよかったかとも思いますが,観光客がたくさんいる場所に真昼間上陸したりはしないんでしょうね.

バスレーン

翌週、郵便物が届いたので開封してみると、なんと、罰金のご案内。心当たりとしては,

  • コインランドリーに行った時の駐車スペースが実は使っちゃダメだったとか,
  • ドライブの帰り道にultra congestionエリアを走ったとか,

あれか?これか?と,瞬間的に頭に思いが巡るのだけど,罰金はバスレーンを走行したためとあります.あぁ,修理した車を引き取って帰るとき,そういえば....waze(スマホのカーナビアプリ)が、いつもと違う道を示したので,試しにそのとおりに走ったとき,「もしかしてバスレーン走ったかも」という心当たりがあったのでした.

ご丁寧に証拠写真まで添付されているので間違いないです.よく,被告人や容疑者が「殺したことに間違いない」という言い方で報道されることがありますが,あの心境です.130ポンドだそうですが,14日以内に払えば半額.なんて適当な.でもある意味合理的なのかも.さっさと支払いました.

 9月に同僚のF屋さんが5年の長きにわたる駐在を得て帰国されますが,この話をしたところ,彼女は5年のうち3回しか罰金を払っていないとのこと.この罰金王国でそれはスゴイ!

夏休み計画

 2週間休むぞ,休むぞ,といった手前,休む休む詐欺にならないように,10日間の年休消化をしようと申請したところ,この日とこの日とこの日は予定あるだろ,と社長が行ってきましたが,聞いてませんよ,知りませんよと言ったら,やっぱり私が正しかった.3日のうち1日は会議のinvitationの宛先ミスで届いていなかったし,残る2日は実際まだinvitation送ってないのだと判明.その2日のほうは今後を考えると重要だし,ポーランド出張なので見に行ってみたいし,了解しましたが,残る1日のほうはつまらなそうな話なので休んじゃダメですかね,と言ってみたらOKされました.まあ,こちらに非はないのだし,休む権利は日本よりずっと尊重するのかもしれません.

8月30日から9月10日まで,12日間の休暇です.後半はちょっと旅行に出かけます.休暇の初日の夜に,宿泊,フライト,予約が必要な美術館などの手配を済ませました.この話はまた来月.